カンヌ映画祭とルノーについて。

　南フランスの高級リゾート地であるコート・ダジュールの街、カンヌ。ここはご存知、毎年5月に開催される国際的な映画の祭典、カンヌ映画祭で有名な街です。正式名称は「フェスティバル　インターナショナル　デュ　フィルム」というそうで、ベネチア、ベルリンと並んで世界三大映画祭のひとつです。カンヌといえば太陽と海、そして海岸通り沿いには高級ホテルやブティックが建ち並ぶ街。映画祭開催期間の10日から2週間ほどの間、街はお祭りムード一色となり大変盛り上がるそうです。メイン会場はヌーヴォー・パレと呼ばれる建物で、その他の複数の会場で行われます。
　カンヌ映画祭で印象的なのはやはりヌーヴォー・パレの入り口に続くレッドカーペットを敷き詰めた階段です。コンペティション部門、特別招待作品に選ばれた映画関係者や招待客達が颯爽と車で現れ、ギャラリーからの歓声とカメラのフラッシュを浴びながら、毎年世界中からそうそうたるセレブ達がこのレッドカーペットの階段を上ります。服装では男性がタキシード、女性はイブニングドレスという正装が義務付けられています。
　また、この時映画関係者や招待客を乗せて入ってくる車にルノーのヴェルサティスが使われます。ヴェルサティスはまだ日本には輸入されていませんが、ルノーの最高級車です。エクステリアはルノーらしさのひとつでもある独創的かつダイナミックで細部にまでこだわりを感じさせるデザイン。インテリアも高級感があり、シートも大きくいかにも座り心地の良いルノー特製のシートです。さすがに現車はご用意できませんが、閲覧用の本国版カタログとミニカーであれば弊店にございます。
　コンペティション部門の審査は著名な映画人や文化人により行われ、最高評価の作品には「パルムドール」という賞が授与されます。その他、主演男優賞、主演女優賞、監督賞などが選ばれます。また、映画祭のメインはコンペティション部門ですが、特別招待作品、短編部門、学生を対象にした部門などさまざまです。
　個人的な感想ですが、ハリウッド映画のようなスケールの大きいものとは違い個性的な独特の良さがある作品が賞に輝いているように思います。
　同じように、人も、映画も、車も・・・フランスは味わい深い魅力で溢れています。