1000キロの道のりをも楽しむ、フランスのバカンス。
日本で働く私達が、毎年2週間の夏休みをとるということは特別な事情がない限り難しいことだと思います。しかし、フランスの企業の多くは長期の夏休みを取らなければならないという、なんとも羨ましい決まりがありフランスの人々はこの休みを利用し、家族や親しい人達と共にリゾート地にバカンスへ出掛けるのが習慣になっています。
この時期、パリの人口は一気に減り、営業しているお店も少なくなるそうです。
さて、バカンスとはどういうものなのか、フランス人のバカンスの一例をあげてみたいと思います。
パリの自宅から南へ約1000キロ離れたリゾート地、コートダジュールに向けて車で出発。道中ではパリでは見ることの出来ない美しい景色が広がります。旅の途中は、少し寄り道をして予約しておいたレストランで食事をしたり、道端にあるベンチでお茶をしたりして休憩をとります。フランスでは道路脇の野原や木陰などにはベンチやテーブルが設置されていることが多いのでそこを利用します。この1000キロにおよぶロングドライブを楽しむのもバカンスの一つなのです。
目的地の街に到着後はビーチで遊んだり、バーベキューをしたり、買い物したり、読書をしたりと家族との時間、また自分の時間も大切にし、休日を満喫します。青い海と自然豊かな街で仕事のことは忘れ、思いっきりリフレッシュするのです。
また滞在後は自宅まで約1000キロの道のりを車で帰ります。フランス人は、車を単なる移動手段と考えるのではなく、運転することを楽しむものという感覚を持っている人が多いようです。ドライブを楽しむことによって長い道のりも感じ方が少し変わってくるのではないかと思います。
ルノー車のシートの良さ、直進安定性、ワインディングでのしなやかなサスペンションなど、快適なロングドライブを実現するための技術はフランスの風土とこのような人々の習慣から生まれたものなのです。
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